はじめに“人”ありき。

何かを伝えようと発信する人、
それを受け取って理解する人、
優れたコピーは双方を繋ぐ言葉の架け橋。
決して一方通行ではない、“心”のあるコピーをお届けします。

コピーライターの原点。

「コピーライターって、なに?」「コピーライターって、どんなことをする人?」
コピーライターと聞いて、あなたは何を想像するでしょう。
ネットで検索すれば、「広告の文案を作成する人」「広告の文章(コピー)を書く専門家」と出てきます。
確かに。
でも私は、コピーライターの仕事がただ単にポスターやCMの宣伝文句を作ることとは思っていません。
お客様であるクライアント(広告主)の意図をもう一方のお客様であるユーザー(広告を見る人・最終消費者)へ、いかにして届けるか、いかに効果的に、かつ適切に伝えるか、そのためのリサーチとヒアリング、対話と試行錯誤こそコピーライティングのスタートライン。
ともすると、広告はクライアントからの訴えに重きを置きがちですが、どんなケースでもその向こうにあるユーザーの視点や気持ちを意識していなければ、より良いコピーは生み出せないのです。
コピーライターは伝える側と受け取る側、双方を繋ぐ橋渡し役。
言葉というツールを駆使して、広告というアーチを作り上げる・・・それがコピーライターの仕事だと考えます。

ひとりのコピーライターとして、
あなたのためにできること。

『言葉を紡ぎ、文を織る』

これは、コピーライター中村美夕紀のキャッチフレーズであると同時に、ライティング姿勢を示すもの。
短文、長文を問わず、文案や文章を作成することはテキスタイル(織物)を完成させる作業にも似ています。
まずクライアントのオーダーとコピーライターとしてのセンスを頼りに、素朴な綿や繭から繊維を引き出して一本の糸を紡ぐように、広大な宇宙に散らばる星さながらの数限りない言葉の中から一つ一つの言葉を選び出します。
そして、縦糸と横糸を組み合わせて一反の布を織り上げるように、言葉と言葉を緻密に組み合わせて妙なる一文を作り上げるのです。

ネットさえ見れば欲しい情報が瞬時につかめ、気に入った文章表現があれば即コピー・ペーストして自分のものにできる、 そんな現代にあっても、いえ、そんな現代だからこそ、お客様のためのコピーは自分自身のアタマとココロで織り成したい ・・・それは、コピーライター中村美夕紀の良心であり、矜持でもあります。

コピーライターならではの
生きたコピーを。

“言葉は生き物”
そんなフレーズを耳にしたことはありませんか。
例年世間を賑わす流行語のみならず、それまで使われていなかった言い回しが一般化したり、
以前からあった言葉に新たな意味が加わったり。
逆に、誰もがこぞって使っていた言葉が見向きもされなくなって“死語”になってしまうことも。
それは、言葉の新陳代謝と言ってもいいかもしれません。

言葉が生きているのと同様に、コピーもまた生きています。
流行に乗ること、流行に先駆けることはコピー作成において大事なエレメントのひとつですが、それだけに特化したコピーは色褪せるのも早いもの。
一つ一つの言葉を、一文一文のコピーを、大切にするコピーライターとして、時代のテイストを感じさせながら、時代を超えて生き続けるコピーを作成したい ・・・そんな思いを胸に、日々仕事に向かっています。